のぼり旗はもともと縦に長い形なので、ある程度レイアウトは決まってきます。
そのため、デザインと並んで大切になってくるのが、カラーの用い方です。
例えば、文言が同じのぼりでも、選ぶカラーによって目立ち具合が異なり、
周囲に与える印象が全く違うにものになります。
一般的に、色には「色相」と「明度」、そして「彩度」という3要素が存在します。
無地ではない限り、のぼり旗には2つ以上のカラーが使用される場合が多くなっています。
ちなみに、無地ののぼりもレクリエーションまたはイベント、
あるいは工場の避難誘導などで、集合場所に目印として使われています。
販促用に使われるのぼりには2つ以上のカラーが使われますので、
それぞれのカラーを組み合わせることで、効果的に目立たせることができたり
美しい見栄えやハッキリとした見栄えにすることができます。
また、カラーの明度も重要です。明度は簡単に言えば「明るさの度合い」です。
カラーは明るくなればなるほど白へと近づき、暗くなるほどに黒へ近づきます。
のぼり旗で言えば、文字カラーと背景カラーの明るさに差をつけた方が
明暗がくっきりしてより目立つのぼりになります。
そして、カラーの明るさを利用することによって、「重量感」を表すことができます。
明るさが異なる2つのカラーを使う場合に、どちらのカラーを文字および背景にするかで
同じ2つのカラーでも見た瞬間の重量感を変えられます。
さらに、カラーは彩度もポイントになります。
彩度が高くなるほど、鮮やかで生き生きしたイメージになり、逆に彩度が下がるほど
鮮やかさが控えめになり、モノトーンの無彩色に近づいていきます。
のぼりに使うカラーの彩度を上手く利用すれば、派手さや地味さを表現することが可能です。
文字カラーと背景カラーの鮮やかさの差を調整することによって、派手なイメージはもちろん
穏やかで落ち着いたイメージののぼり旗も簡単に作製することができます。